2019.02.02その他

消臭スプレー爆発事件について3~問題の本質~

消臭スプレー爆発事件について1では、なぜあのような事件が起きたのか?その本質を考えることの必要性と、消臭スプレーの実態について。
消臭スプレー爆発事件について2では、賃貸借契約時における諸費用について、書きましたが、今回はこの事件(事故)に絡み、問題の本質について書き残しておきます。

今回も、ヤフコメを引用する形にさせていただきます。

4001.png>>そもそも仲介業そのものがいらないよね。
>>大家と直接契約すればいい

これは、いま、徐々にそういう動きになっているのは確かです。まだ仲介店舗を経由する人は多く、それは何年後になるかはわかりませんが、いずれ仲介店舗はなくなると言われております。

しかし、もしそうなったとしても、今回起きたような問題はなくなることはないでしょう。仲介店舗はなくなっても、入居者(契約者)オーナーとの間に管理会社が介入することが多いからです。

消臭スプレー爆発事件について1~事件(事故)の背景~でも、記述したように、抗菌消臭費用は管理会社が請求していたケースもありました。

5001.png>>不動産って、まったく同じものが2つとないからややこしい。

今回の件に限らず、不動産における問題の多くはこれが根源だと思います。
例え、同じ建物で空室が2つあったとしても、所在階や向き、内装の具合や賃料条件など、全く同じ物件(部屋)は2つとしてありません。

ですから、「物件情報」そのものに最も価値があり、サービスや仕事の精度は二の次になることがほとんどですし、「この物件を契約するには◯◯が必要」と言われれば、他と比べることが困難であることが多く、応じるしかないシチュエーションになってしまうと思います。
きっとみなさんも、ほぼ同じ部屋が、一つは家賃50,000円、もう一つは45,000円だったら、その仲介店舗の接客態度が悪くても、仕事が遅くても、多くの人は45,000円の方を我慢して借りるはずです。

売買でも同じで、どんなにしょうもない仲介会社でも、相場と比べて明らかに安い物件(特に欠陥は無いものとする)があれば、そこからその物件を買うはずです。

日本の不動産マーケットは、もっとクリアになるべきだとは思いますが、すでにできあがったルールはプレイヤーが変わらない限り、そうそう変わることは無いのではないかと思っています。
一方で、既存の不動産業界はある意味、ルールに恩恵を受けている部分がありますので、他業界からの黒船がやってくると一気にこれまでのルールが崩壊され、稼ぎ方を大きく変えざるを得ない状況がくる可能性もあると思います。



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