駐車場のアレンジ~考え方編~

駐車場の配置(再配置)には、こだわりを持っています。

私が、駐車場の配置(再配置)を実施するときに意識することは、
1,可能な限り1台でも多く駐車できるようにする
2,クレームになりにくいよう、配置する
の、2点です。

駐車場も大きな収入源ですし、直接的に駐車場代の収入がなくても、地方やファミリー向け物件ですと、「駐車場2台可」と募集できることになり、部屋のリーシングにも大きな影響を与えます。
仮に、1台分増やすことができ、月額8,000円の収入増が見込めると、
保有中の収入増・・・8,000円×12ヶ月×5年間=480,000円
売却時の収入増・・・8,000円×12ヶ月÷10%=960,000円(利回り10%で売却する場合)
となり、合計で1,440,000円(税引前)の収入が増えることになります。
空室の客付けにも影響を与えることを考慮すると、200万円以上の収入増となるケースも考えられます。


一方で、駐車スペースが狭すぎたり、公道や隣地にはみ出るようですと、後にトラブルとなりかねません。
DSCN2021.JPG
また、誰もが枠内の中央に駐車するとも限らないので、基本はダブルラインにするようにしています。
例えば、1台あたりの幅を平均2,500mm取れるとしたら、駐車枠内は1,900mmにして、枠と枠の間隔を600mm(現実的にはラインの幅があるのでこれ以下になります)としたほうが、整列しやすいはずです。
車幅は大きいサイズの車でも、たいていは1,900mm以下ですし、軽自動車だと1,500mm以下です。

そこで、私はいつも配置をする際には、いつも次の作業を行います。
1,駐車場となる敷地の採寸
2,現在駐車(契約)車両の種類とその大きさ調査
3,1と2を基にしたシミュレーション

ここまで行うと、その物件における最適な駐車場配置が見えてきます。なお、すべて同じ大きさにするよりも、軽自動車または小型車限定などの枠も設けたほうが、良い場合が多いです。
単純に台数だけを追い求めると、狭すぎたり駐車し難かったり・・・で、結果、
・駐車場の契約台数が少なくなる
・駐車場が使い難そうとの懸念で、部屋も成約になり難い
ということになっていまうので、注意が必要です。

また、積雪地の場合は、敢えて1台分を潰し雪の堆積スペースとすることにより、駐車場収入以上の除排雪コストを削減することも可能だったりしますので、物件の特徴やスペックに応じて、最適な配置が必要だと考えます。



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